立教大で素敵なシンポジウム【 西池袋を刺激する・パートU 】開催されました!
2012.07.12
その他
五百人入る大教室に沢山ご参集いただきました!
今回は、参加できなかった方々の為に、各パネリストのご発言のほんの一部、ポイントだけですが、ご紹介ですょぉ!
日 時 :平成24年7月11日(火) 19:00~20:50
場 所 :立教大学池袋キャンパス8号館8101号室
パネリスト:高野 之夫(豊島区長)
石森 宏 (NPO法人ゼファー池袋まちづくり理事長)
高萩 宏 (東京芸術劇場副館長)
甲斐 徹郎(株式会社チームネット代表、立教大学21世紀デザイン研究科兼任講師)
西原 廉太(立教大学社会連携担当副総長、同文学部教授)
阿部 治 (立教大学ESD研究所長、同社会学部・異文化コミュニケーション研究科教授)
テーマ :豊島区制施行80周年で西口公園が変わる
東京芸術劇場×立教大学×池袋西口による持続可能な地域づくり
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■ 各パネリストによるトーク
●阿部 治氏
持続可能な地域とは―立教大学としての「持続可能」への挑戦-
<毎年行われる学園祭において>
旧:その年限りのみ使う造作・飾り等を利用
現:再生可能な造作・飾り等を極力利用
<立教らしさを街へ還元>
池袋のコミュニティの一員として、立教の存在があるからこそ を街へ創出したい
ゼファーとの協力で、池袋の西口公園に学生たちがキャンパス内でも特に特徴的で目を引くツタ植物を、街中へ増殖させることにした。
現在池袋西口公園の倉庫は、立教大の蔦で屋根まで一杯になるほど緑化が進んだ。
将来的には、東武・西武までの全体を覆うまでにすることが出来たら嬉しい。
街と学生がコラボすることで学生は、街の文化と伝統を共有することとなるのが共生である。
●甲斐 徹郎氏
WHOセーフコミュニティ認証都市※1に相応しいコミュニティのあり方
<「便利」になると「関係」が省かれる> ⇒ キーワード
Ex.昭和30年代食卓について 昔:家族が一堂に会し、食事をとる
今:各人がバラバラにとることも多い
→調理の手間や食べ物の手配が簡単になった為、個人の食事が可能になり家族間での関係性も薄れている
Ex.2 沖縄の生活 昔:台風被害を抑えるため、家々が集まって風よけの植樹壁を形成していてお互いが助け合って守っていた。
今:植樹壁無しに、各住戸が点在しているのが現状
→技術進歩により、単独でも台風被害を受けない強固なコンクリート住戸建築が可能になり、風よけるための樹木が不要となってしまった。
⇒コミュニティ再生の為には、「壁の内側」で完結するスタイルを変える必要がある
=街を生活の場として使いこなす必要
<人は環境に従う> ⇒ キーワード
人が集う・人が利用する為には、その為のデザイン・雰囲気が必要となる
Ex.駅から会社までの通勤路 A:通常の舗装路 B:整備された緑道
⇒ 「人の歩きやすい」デザインによって通行量はA<B
⇒個人レベルでは自身が「選んだ」つもりだが、実は設計者のデザインに誘導されているという結果の現れである。
=街の発展には、設計段階から目的を持ったデザインが必要
○「商業と暮らしが重なる場をつくろう―Life itself-」
・この街が好き、という価値観の共有(⇔壁の内側で完結)による他者との繋がりを求める
・池袋らしい、街の楽しみ方(=設計者のデザイン)の創出
●高萩 宏氏
東京芸術劇場リニューアルオープン後の事業展開について
<芸劇、変身完了。>
2012年9月 東京芸術劇場リニューアルオープン
内装は大きく変更される。
→5階までの直通エスカレーターの廃止(危険度減少)
→中ホール壁面の模様替え(レンガ張り&木を組み込むことで温かみを演出)
→飲食店舗の充実(営業時間23時までの飲食店により、舞台鑑賞後もゆったりと)
→他、多数の変更。
<オープン後のスケジュール>
・演劇 「エッグ」を皮切りとして、プロ・アマを問わず多数の劇を予定
・音楽 「マーラー交響曲第二番復活」を皮切りとして、オーケストラから歌劇まで
・他 9~10月は、誰もが気軽に立ち寄れる劇場として、大道芸を毎週末誘致
●高野 之夫 区長
区制施行80周年と池袋西口の未来
<池袋西口の発展>
生まれも育ちも池袋だった為、西口の発展を見守り、手助けしてきた。
「池袋西口は10m」10mのみの駅前通路を抜けると、そこから先はタクシーに乗ってしまう
→駅前広場が25mに拡張
→池袋西口公園の完成(1970年)
→西口公園に野外ステージ完成(2002年)
<野外ステージ創設について>
区民が最大努力をして下さった、当時豊島区は借金だらけで、全く資金がなかったのを、地元の区民の方々が沢山寄付金を集めて下さった。
区長としては、野外ステージの創設に尽力を尽くした。
駅前に人が集まれるよう、行政としての最大限の努力とバックアップをしたつもりである
●石森 宏氏
ゼファーと池袋の関係
豊島区と連携し、4つのプロジェクトを展開
・放置自転車対策
・環境浄化パトロール
・緑化、美化運動
・都市と農園の共生
⇒行政では出来ないこと・苦手なことがあるため、NPO法人ゼファーを設立
地域の課題として
・池袋西口公園のホームレスの方々への問題がある
●西原 廉太氏
立教大学と池袋西口の関係
立教大学は94年もの間、池袋西口とともに発展をしてきた。
立教のシンボルマークには「PRO DEO ET PATRIA」との記載があり、「神と世界のために」奉仕し真理を探究する人間を育てる、という目的が端的に示されている。
立教学院はこれを「私たちの世界、社会、隣人のために」と捉える。
地域・社会が第2の教室となるよう、立教大学も池袋西口の発展に寄与していきたい。
■パネルディスカッション後の意見融合&目指すべきもの
・芸術劇場⇔立教大学での、インターンシップ等のコミュニケーション活発化。
・街を盛り上げるのは、イベントではなく日常の参加の中にある。
・街の賑わいに、ゲストとして参加するのではなく役割を持って参加。
⇒参加・体験することでしか見えてこないものがあるはず。
⇒代官山・広尾・軽井沢等「イメージの強い土地」をモデルとし、その土地に住んでいる人・恒常的に利用している人が毎日の生活の中で生み出す「池袋らしさ」を創出する。